スピネル (マグネシアスピネル)/ Spinel
和名 : 尖晶石
化学組成 : MgAl2O4
結晶系: 等軸晶系
色:深紅からピンク、ラズベリー、橙、紫、紺,青、緑、黒
モース硬度:8
屈折率:1.71−1.73
比重: 3.60-90
スピネルという鉱物名はラテン語の”スピナ(Spina)=棘(とげ)”に由来しており、1546年にドイツの鉱山学者のアグリコーラ(Agricola)が命名しました。
アグリコーラによって、スピネルがルビーやサファイアとは違う鉱物であることが判明したにもかかわらず、火成岩や接触変成岩にコランダムと一緒に産出するため宝石業界でさえも、その後200年以上、18世紀末ぐらいまでは赤いスピネルとルビーとを混同していました。
最も有名な例の一つは、イギリスの王冠に使われている有名な宝石のひとつ「黒太子のルビー(Black Prince’s Ruby)」と呼ばれるスピネルです。
この宝石は、14世紀半ばに、エドワード黒太子が入手したもので、英国の王冠に使われているなかでも最も古い宝石です。
この宝石は、140カラットの巨大なスピネルで王冠の正面中央部に飾られています。
おそらくアフガニスタン産のもので、 14世紀のスペインの歴史的な記録に初めて登場します。
エドワード 王子(ブラックプリンス) が1367年に戦利品の支払いとして受け取る前はムーア人とスペインの王が何代にも渡って所有していました 。
それ以降は、ヘンリーVIIを含め多くの他のイギリスの君主がこの宝石を愛用しました。
そしてこの宝石は火災、窃盗の企み、また第二次世界大戦の爆撃に耐えて生き残り、コー・イ・ヌール・ダイヤモンドと共に、イギリスのクラウン宝飾品のセンターピースの一つになりました。
スピネルは、
レッド、オレンジレッド、オレンジ、ピンク、ホットピンク、レッディッシュパープル、パープル、モーヴカラー、バイオレット、ライラック、グレーイッシュバイオレット、バイオレットブルー、ブルーグリーン、ブルー、コバルトブルー、グレーイッシュブルー、ブラック、カラーレスなど色の種類が豊富です。
スピネル結晶 / ミャンマー(ビルマ)産
スリランカ、ラトゥナプラ産のスピネル
スリランカ、オッカムピティヤ産のスピネル
中にはごく稀に、4条や6条のスターが現れるものもあります。
スピネルはアルミニウムとマグネシウムから成る鉱物で、含有する鉄やクロム、亜鉛、マンガンなどの微妙な量の違いによって色が変わってきます。
スリランカはスピネルが採れる国のひとつです。
稀少なコバルトブルースピネルやブルースピネル、パープル、シルバーグレーがかったとてもお洒落な色味やラズベリーレッドと呼ばれる色、稀少なガーノスピネルを産出します。
ガーノスピネルは、一般的に流通しているマグネシアスピネルの中で亜鉛(Zn)を多く含むガーナイト寄りのスピネルで、色は鉄起因のブルーからバイオレットの暗い色のものが多く、屈折率や比重から普通のマグネシウムスピネルと識別できます。
•ガーノスピネル(Mg,Zn)Al2O4 / 屈折率1.735-1.790 比重3.65-4.55
•ガーナイト(ジンクスピネル)ZnAl2O4 / 屈折率1.791-1.818 比重4.5-4.62
色の種類が豊富な宝石なので、色ごとに特性は少しずつ違いますが、古くから風邪や病の治療、肝臓の強壮、免疫力を高める効果があるとして使用されてきました。
スピネル全体の特性としては、体の細胞を活性化して免疫力や自然治癒力をサポートする力を備えています。
自分軸を強化し、自己実現や目標達成、思いを強化し、現実化する為の強いサポートとなります。
自分の悪い習間を絶ち、自己改善を行うにもスピネルは良い助けとなってくれます。
Houseki Dealerでは、スピネルの産地へ行き、直接買い付けてきた美しいスピネル達を紹介しています。
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