Hearted Sapphire / SriLanka
加熱処理 サファイア/ スリランカ
現在、流通しているコランダム(ルビー、サファイア等)のほとんどが加熱処理を施されており、一般的な処理方法として受け入れられている処理です。
古くからの書物に、サファイアやルビー等のコランダムの加熱処理について記されているものがあります。
1240年のアラブの鉱物学者はこのように記しています。
“スリランカやその周辺では、ルビーは熱により処理される。
人々は石(ルビー)を拾って砕き、水を加えて圧縮して一塊にする。この混合物で乾燥した石の表面を完全に塗りつぶす。ー中略ー
人々は経験でそのことを知っている。彼らは最低一時間、長ければ20日間加熱処理を行う。
彼らは、熱処理を二度行うことはない。一度の処理で、石の色は良くなるか、消える。”
この記述にもあるように、熱処理は少なくとも数百年以上前から行われてきたと手法と考えられます。